表面科学とは一体何か。副題は、「ツルツル、ピカピカ、ザラザラの不思議」。
私の学生時代の専攻であった。もっとも、同書では表面科学であり、物理はもちろん、化学、生物、 地学のすべて分野を網羅し、 表面から解き明かしている。ちなみに、同書では表面だけでなく界面についての解説もある。 というより、界面の特殊例として表面があるというべきである。 界面ということばは界面活性剤ということば以外にはなじみがないからだろう。 界面とは、二つの違う相が触れ合うまさにその面のことをいい、 表面とは界面の一方の面がごく一般的な大気の場合をいう(この大気には高真空も高圧も含む)。
コラムには、 デイヴィソンとジャーマーが行った、電子が波動としての性質を示す重要な実験として紹介されている。 この電子ビームの回折は低速電子線回折 (LEED) として確立され、表面を調べる重要な技法となっている。 私の学生時代はこの LEED を使って表面を調べていた。懐かしい。
書 名 | すごいぞ!身の回りの表面科学 |
著 者 | 日本表面科学会(編) |
発行日 | 201?年?月??日 |
発行元 | 講談社 |
定 価 | ????円(税別) |
サイズ | ??? |
ISBN | 978-4-06-??????-? |
その他 | 講談社ブルーバックス、越谷市立図書館で借りて読む |
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