「埼玉の新しい魅力、発見!」(帯の文面より)
埼玉の県民性、という記事が p.040 にある。郷土愛が不足している、 ということだが、あまり郷土愛がありすぎるのも困るだろうから、なくてよいような気もする。 私がこの本を買ったのは埼玉県民だからだが、 もともと埼玉に住むことにしたことに積極的な理由はない。 通勤で都心に通う都合上、住むところは東京のほかは神奈川・千葉・埼玉のいずれかに限られるだろう。 東京や神奈川、千葉は住んでいたことがあったので、今まで住んだことのなかった埼玉に住むのもいいのではないか、 と思ったのが第1の理由である。第2の理由は当時の職場が現在の家から乗り換えなしで行けたこと、 第3の理由は埼玉の家賃が他の都県より安かったことがある。
それでも、住めばいいところである。埼玉県民だけ通用することばというのがそれほどないのも、 よそ者にとってありがたかった。
カラー図版が多く、読んでいて面白い。びっくりしたのは pp.118-119 で、 「埼玉県の観光入込客数(延べ人数)は、約1億0732万人で京都府の約2倍(2016年)」 とあることだった。入込、ということばにはなじみがないが、いりこみ、と読み、 客が多く入場(その地域に入る)ことであり、入込客といえば、施設・地域などに訪れた客のことをいう。 さらにびっくりしたのは、2016 年での観光客数が埼玉県内で一番多かったのは越谷市である。 これはレイクタウンにあるショッピングモールの影響であろう。
書 名 | 地図で楽しむすごい埼玉 |
著 者 | 都道府県研究会 |
発行日 | 2018 年 12 月 5 日 初版発行 |
発行元 | 洋泉社 |
定 価 | 1500 円 |
ISBN | 978-4-8003-1587-8 |
NDC | 291(地理・地誌・気候>日本) |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録 > 都道府県研究会:地図で楽しむすごい埼玉