セメスターとは半期(半年)の意味。大学の教科過程を半期ごとの独立したものとすることを指す。 セメスター物理Ⅱでは、波動,電磁気,熱を扱う。
p.61 では、フレミング左手の法則について次の記述が本文と脚注にある。IとBとF はそれぞれ、 電流、荷電粒子の受ける力、磁場の強さである。
IとBとF のベクトル的関係は, フレミング左手の法則によって表される(図2.39).Bを磁力線で表し,これを飲み屋の「縄のれん」に見立てると,図 2.40 のようになる*.
* 人指し指と中指で,どちらか B かわからなくなったとき,縄のれんを思い出すとよい.
ここでは図 2.39 は普通のフレミング左手の法則を説明したイラストである。問題は図 2.40 のイラストで、飲み屋の縄のれんをくぐろうとする人の後ろ姿を描いている。この人は右手にカバンを持っていて、 左手を地面と平行に持ち上げている。そしてイラストは左向きの左手を F に、進行方向を I に、そして下向きの縄のれんを B に見立てている。
フレミング左手の法則をわからなくなったときの救済があるのは親切だが、今度は縄のれんの法則を覚えないといけないのが難点である。それならば、p.60 の本文の最初にある(2.39)式
F = lI × B
をそのまま覚えるのがいいような気がする。ここで l は導線の長さである。
p.27 の問題 1.3 の表題が連成動振のうなり
となっているが、正しくは《連成振動のうなり》である。
書名 | セメスター物理Ⅱ |
著者 | 大槻義彦 |
発行日 | 平成 8 年 (1996年) 3 月 30 日 |
発行元 | 丸善 |
定価 | 1900 円(税別) |
サイズ | |
ISBN | 4-621-04158-4 |
その他 | 草加市立図書館で借りて読む |
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