研究不正の様々な形を事例を通して明らかにする。
科学の分野でも特に医学と生理学に撤回論文が多い。これを裏付ける物理学者のことばを著者が紹介している。 これをうけて著者はこう語る。
(医学の)多くは現象に始まり、現象に終わる。医師にとっては、抽象論よりも、具体的な問題、目の前の患者を直すことが大事である。 医学部とは、数学のよくできる学生を入学させて、できなくして卒業させる学部と定義してもよいぐらいだ。
最後の文はさすがに飛躍しすぎているだろうが、それほど医学・生理学は難しさをはらんだ学問なのだとわかる。
書 名 | 研究不正 科学者の捏造、改竄、盗用 |
著 者 | 黒木 登志夫 |
発行日 | 2016 年 4 月 25 日 発行 |
発行元 | |
定 価 | 880 円(本体) |
サイズ | |
ISBN | 978-4-12-102373-5 |
その他 | 中公新書、南越谷図書館で借りて読む |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録 > 黒木 登志夫:研究不正