黒木 登志夫:研究不正

作成日: 2018-04-30
最終更新日:

概要

研究不正の様々な形を事例を通して明らかにする。

感想

印象に残ったことば

科学の分野でも特に医学と生理学に撤回論文が多い。これを裏付ける物理学者のことばを著者が紹介している。 これをうけて著者はこう語る。

(医学の)多くは現象に始まり、現象に終わる。医師にとっては、抽象論よりも、具体的な問題、目の前の患者を直すことが大事である。 医学部とは、数学のよくできる学生を入学させて、できなくして卒業させる学部と定義してもよいぐらいだ。

最後の文はさすがに飛躍しすぎているだろうが、それほど医学・生理学は難しさをはらんだ学問なのだとわかる。

書誌情報

書 名研究不正 科学者の捏造、改竄、盗用
著 者黒木 登志夫
発行日2016 年 4 月 25 日 発行
発行元
定 価880 円(本体)
サイズ
ISBN 978-4-12-102373-5
その他中公新書、南越谷図書館で借りて読む

まりんきょ学問所読んだ本の記録 > 黒木 登志夫:研究不正


MARUYAMA Satosi