副題は「技術革新、世界市場、日本の発展」
本書は図書館で借りた。分類は 582.7 で、これは、5 技術.工学 → 52 製造工業 → 528 事務機器.家庭機器.楽器.→ 528.7 楽器.蓄音機 という意味である。 だから、楽器の製造という観点でのピアノの近代史である。そのため、ピアノ音楽、たとえばピアノ奏法とか、ピアノ楽譜とか、ピアノ弾きとか、ピアノ教育とか、ピアノの大衆への普及などにはほとんど言及がない。 また、ピアノの音響についても触れられていない。 これらについて研究するとなるとそれぞれの分野で一冊の本ができるだろう。
本書はおもに、日本のピアノ製造業、とくにヤマハの成長と対抗するカワイに構図を当てたものだといえる。なぜか私は、サントリーとニッカの関係を思い出す。
書名 | ピアノの近代史 |
著者 | 井上さつき |
発行日 | 2020 年 2 月 10 日 初版 |
発売元 | 中央公論新社 |
定価 | 2900 円 (本体) |
サイズ | |
ISBN | 978-4-12-005267-5 |
その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |
NDC |
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