カバー裏から引用する
苦悩と挫折を乗り越えて不朽の仕事を残した物理学者たち。 歴史、文学、音楽、映画などの話題を織り交ぜて、彼らがいきいきと生きていた街角に読者を案内し、彼らの実像に迫る珠玉エッセイ集。
計16章に17人の物理学者が取り上げられている。私が名前だけでも知っていたのは下記の10人だ。
アンペール、グリーン、カルノー、ゲーリケ、キャヴェンディシュ、シュレーディンガー、フラウンホーファー、フレネール、ド・ブロイ、キュリー
なお、ここでのキュリーはピエール・キュリーのことであり、マリー・キュリーのことではない。
名前すら知らなかった人は下記の7人だ。
ボウディチ、ノイマン、シラノ、ガサンディー、ラムフォード、デーブリーン、デュ・シャトレー
ボウディチ(Nathaniel Bowditch)はアメリカの数学者。ブラックバーン振り子を解析し、リサジューより早く「リサジュー曲線」を発見していた。
ノイマン(Franz Neumann)はドイツの鉱物学者、物理学者、数学者。電流と磁束の比例係数を与える「ノイマンの公式」を導いた。
シラノ(Savinien Cyrano de Bergerac)は、物理学者としてより、エドモン・ロスタンの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』のモデルとして知られている。
またガサンディー(Pierre Gassendi)は物理学者で、シラノの先生である。著者は p.87 で、
現代物理学はガサンディーに多くを負っている。(中略)原子論に立ち、時間と空間を物質から切り離したのがガサンディーである。
としてガサンディーを讃えている。
| 書名 | 哲学者たり、理学者たり |
| 著者 | 太田浩一 |
| 発行日 | 2007 年 10 月 18 日(初版) |
| 発行元 | 東京大学出版会 |
| 定価 | 2500 円(本体) |
| サイズ | |
| NDC | 420.2 |
| ISBN | 978-4-13-063602-5 |
| その他 | 川口市立図書館で借りて読む |
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