太田浩一:哲学者たり、理学者たり

作成日:2025-10-30
最終更新日:

概要

カバー裏から引用する

苦悩と挫折を乗り越えて不朽の仕事を残した物理学者たち。 歴史、文学、音楽、映画などの話題を織り交ぜて、彼らがいきいきと生きていた街角に読者を案内し、彼らの実像に迫る珠玉エッセイ集。

感想

計16章に17人の物理学者が取り上げられている。私が名前だけでも知っていたのは下記の10人だ。

アンペール、グリーン、カルノー、ゲーリケ、キャヴェンディシュ、シュレーディンガー、フラウンホーファー、フレネール、ド・ブロイ、キュリー

なお、ここでのキュリーはピエール・キュリーのことであり、マリー・キュリーのことではない。

名前すら知らなかった人は下記の7人だ。

ボウディチ、ノイマン、シラノ、ガサンディー、ラムフォード、デーブリーン、デュ・シャトレー

ボウディチ(Nathaniel Bowditch)はアメリカの数学者。ブラックバーン振り子を解析し、リサジューより早く「リサジュー曲線」を発見していた。

ノイマン(Franz Neumann)はドイツの鉱物学者、物理学者、数学者。電流と磁束の比例係数を与える「ノイマンの公式」を導いた。

シラノ(Savinien Cyrano de Bergerac)は、物理学者としてより、エドモン・ロスタンの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』のモデルとして知られている。 またガサンディー(Pierre Gassendi)は物理学者で、シラノの先生である。著者は p.87 で、 現代物理学はガサンディーに多くを負っている。(中略)原子論に立ち、時間と空間を物質から切り離したのがガサンディーである。 としてガサンディーを讃えている。

書誌情報

書名 哲学者たり、理学者たり
著者 太田浩一
発行日 2007 年 10 月 18 日(初版)
発行元 東京大学出版会
定価 2500 円(本体)
サイズ
NDC 420.2
ISBN 978-4-13-063602-5
その他 川口市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi