概要
副題はアタマを回してことばであそぼう
感想
著者略歴がいい。大切なことは、ビートルズとクレージーキャッツから習いました。
とはいうものの、
この略歴によれば受賞歴がたくさんある。私がクレージーキャッツから習ったのは人生で大事なことは/タイミングにC調に無責任
(「無責任一代男」より)なのだが、
やはり受賞歴が多くあるということは著者はクレージーキャッツからタイミングを多く学んだのだろう。私が学んだのはC調と無責任だけだったということか。
私のジャズの師匠は、ちょっとエッチで、見事な回文を作る。ある席でその作り方について聞かれた師匠は、秘訣というのはなくてとにかく試行錯誤することしかないらしい。 私は回文作成はからっきしだめで、師匠の作品を含めた世の中の傑作をただ受け入れて笑うだけだ。私が覚えているのは、泉昌之の青林堂版「かっこいいスキヤキ」に収められていた「酢豚作りモリモリ食ったブス」や、 どこで見たかは忘れたが傑作として紹介される「世の中ね、顔かお金かなのよ」だ。
回文を評価する観点として、p.107 にある「よい回文とは」の欄も面白い。
本書で面白いと思ったのは「無理すると太るスリム」だ。これに関しては、回文の作りかたの例として解説されているのが親切だ。ほかには、「確か、弟子しでかした」が好きだ。
紹介し忘れたが、pp.25-26 で「回文のルール」が紹介されている。ここのルール②で、小さい「っ」(促音)、小さい「ゃ」、「ゅ」、「ょ」()も行き帰りそのままに。
としている。これはかなり厳しい制約で、このルールを適用すると、「酢豚作り…」は回文とは求められなくなってしまう。これに関しては異論があるだろう。
書誌情報
| 書名 | 笑う回文教室 |
| 著者 | せとちとせ |
| 発行日 | 2019 年 4 月 20 日(第一版第一刷) |
| 発行元 | 創元社 |
| 定価 | 1800 円(本体) |
| ISBN | 978-4-422-80040 |
| その他 | 草加市立図書館で借りて読む |