「序」から引用する
波動論および振動論は,力学,音響学,光学,エレクトロニクス,量子エレクトロニクス等の基礎となっている.(中略)
本書は3章より成り立っている.第1章は振動の理論であり(中略),第2章は弦の振動とフーリエ級数であり(中略),第3章は膜の振動とベッセル関数であり(中略)
第1章は「振動の理論」である。本書最後の項は「楕円積分と楕円関数」であり、p.68 では次のように始まっている。
ルジャンドル・ヤコビの第1種楕円積分 `F(varphi, kappa)` を `u` で表わす.すなわち
`u = F(varphi, kappa) = int_0^varphi (d varphi)/sqrt(1 - kappa^2 sin^2 varphi) [0 lt kappa lt 1]`
本書の `kappa` の字体は `x` に似ていて、ちょっと読みづらい。
p.68 ルジャンドル・ヤコビの第1種完全楕円積分を `K(kappa) = F(pi/2, kappa)` と定義している。そしてこの積分の級数展開式を求めている。
次の p.69 では、`kappa` の種々の値に対する `K(kappa)` の値は,詳しく数値表に作られている.
と締めくくっているが、
現在では数表を使うより自前で計算するか、 WWW で計算させるのが普通になっているようだ。
このページの数式は MathJax で記述している。
書名 | 波動・振動論入門 |
著者 | 高原光 |
発行日 | 1996 年 4 月 10 日(初版) |
発行元 | 現代工学社 |
定価 | 3000 円(本体) |
サイズ | A5版 |
NDC | 420 |
ISBN | 4-87472-171-0 |
その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録 > 高原光:波動・振動論入門