高原光:波動・振動論入門

作成日:2024-09-29
最終更新日:

概要

「序」から引用する

波動論および振動論は,力学,音響学,光学,エレクトロニクス,量子エレクトロニクス等の基礎となっている.(中略)

本書は3章より成り立っている.第1章は振動の理論であり(中略),第2章は弦の振動とフーリエ級数であり(中略),第3章は膜の振動とベッセル関数であり(中略)

感想

第1章は「振動の理論」である。本書最後の項は「楕円積分と楕円関数」であり、p.68 では次のように始まっている。

ルジャンドル・ヤコビの第1種楕円積分 `F(varphi, kappa)` を `u` で表わす.すなわち
`u = F(varphi, kappa) = int_0^varphi (d varphi)/sqrt(1 - kappa^2 sin^2 varphi) [0 lt kappa lt 1]`

本書の `kappa` の字体は `x` に似ていて、ちょっと読みづらい。

p.68 ルジャンドル・ヤコビの第1種完全楕円積分を `K(kappa) = F(pi/2, kappa)` と定義している。そしてこの積分の級数展開式を求めている。 次の p.69 では、`kappa` の種々の値に対する `K(kappa)` の値は,詳しく数値表に作られている.と締めくくっているが、 現在では数表を使うより自前で計算するか、 WWW で計算させるのが普通になっているようだ。

数式記述

このページの数式は MathJax で記述している。

書誌情報

書名 波動・振動論入門
著者 高原光
発行日 1996 年 4 月 10 日(初版)
発行元 現代工学社
定価 3000 円(本体)
サイズ A5版
NDC 420
ISBN 4-87472-171-0
その他 越谷市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi