「はじめに」から引用する。
(前略)この本がより良い「はじめの一歩」となりますように。そして一人でも多くの方々がギリシア語を通してギリシア人と知り合い、 日々変化する現代のギリシアやその文化を理解することがでっきるようにと願っています。
本書は「ギリシア語」の表記だが、本書の p.011 では、最後に、本書では国名や言語名称として「ギリシア、ギリシア語」を用いましたが、
「ギリシャ大使館」や「日本ギリシャ境界」など「ギリシャ」の表記が一般的になってきていることを付記しておきます。
とあるので、以下は「ギリシャ」の表記を用いる。
ギリシャ語で使われるギリシャ文字はアルファベットではないから一般にはなじみが薄いが、幸い理系だったもので数学や物理などでギリシャ文字は慣れている。 ただ、いくつか気を付けないといけないことがある。β が b 音ではなく v 音であること、シグマの小文字には語頭や語中で使われる σ のほかに語尾に使われる ς があること、などである。
p.020 では文の組み立て方について解説されている。基本的に文は主語、動詞、形容詞や動詞の目的語の順に並ぶこと、 主語の人称によって動詞が語尾変化するので主語は省略すること、ただし主語を強調する場合は主語を文の頭に置くことなどが述べられている。 具体的には、「私は」を強調したいときは Εγώ を文頭に置く。
Εγώ είμαι η Μαρία. 私はマリアです。
Εγώ είμαι ο Γιάννης. 僕はヤニスです。
まさか「僕」はヤニス・クセナキスのことではないだろうな。ギリシャ語の Wikipedia ではクセナキスは Ιάννης Ξενάκης と表記されている。
書名 | ニューエクスプレス 現代ギリシア語 |
著者 | 木戸雅子 |
発行日 | 2012 年 2 月 10 日(初版) |
発行元 | 白水社 |
定価 | 2600円(本体) |
サイズ | 判 |
ISBN | 978-4-560-08583-7 |
その他 | 川口市立図書館で借りて読む |
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