池辺晋一郎:ハイドンの音符たち

2026-05-04

「音符たち」シリーズの一つ。のちに音楽之友社から新装版として再発されている。

感想

ハイドンの音楽

本書で紹介されたハイドンの作品で、実際に弾いたことがあるのはクラヴィーア・ソナタ集のうちのいくつかと、オラトリオ《四季》の一部(合唱で参加)、クラヴィーア・トリオの第5番(Hob.XV:1)(チェロで参加)ぐらいだ。 あとは、本書では紹介されていないが、クラヴィーア・トリオニ長調, Hob.XV:16(の編曲)をチェロで弾いたことがあるぐらいだ。 私としては、チェロで交響曲や弦楽四重奏曲を弾いてみたいが、自分の腕がないのでできないのが悲しい。

少し前に、Brilliant Classics でハイドンの 40 CD BOX というのを買ったのだが、このセットには弦楽四重奏曲やオペラ、歌曲は全く収められていないのが悲しい。 他にも本書で取り上げられた作品のうち、交響曲第51番以前 (第1番、第2番、第3番、朝、昼、夜)、HobXXII:1 (ミサ・ブレヴィス)、HobXXII:9 (太鼓のミサ、戦時のミサ)、クラヴィーア・トリオ、ロンドン・トリオ、ホルン協奏曲、クラヴィーアのための幻想曲が

私が驚いたのは、ピアノソナタ Hob XVI:35 ハ長調の第1楽章のリズムだった。譜例 13 として引用されている、2小節4拍めの「ミード」が、ウルテキスト(いわゆる原典版)では付点なしになっていることだった。 俺が持っているウィーン「原典版」は付点だった。ウルテキストでもいろいろあるのだろうか。


誤植

p.168 の本文は次のように始まる。

1790 年 1 月 1 日から約 1 年半のロンドン滞在で、ハイドンは大成功を手中にした。そのあとウィーンに戻り、1 年半を過ごす。 再びロンドンへ渡るのは 1994 年 1 月である。(後略)

おそらく、再びロンドンに渡るのは《1794 年 1 月》だろう。新装版では直っているだろうか。

書誌情報

書名 ハイドンの音符たち
著者 池辺晋一郎
発行日 2017 年 3 月 10 日 第 1 刷
発行所 音楽之友社
定価 2600 円(本体)
サイズ
ISBN 978-4-276-20069-2
その他 草加市立図書館にて借りて読む