「はじめに」から引用する。世界の言語について、一人でどこまで語れるか? / 本書はひとつの試みである
俺にはおもしろかった。入門というよりは紹介、というのが当たっているとは思うが、ドイツ語では分離動詞の文法も説明しているし、 能格言語についてはパシュトー語、バスク語など力が入っている。最後は著者得意のロシア語で締めるあたり、 よく設計されている。
個人的にはエスペラントが入っていないのが悲しいが、著者は確か別の著書でエスペラントを否定的な文脈で紹介していたような気がするので、 入れないのが著者にとっては当然なのだろう。
言語学コラムの12は「ン」ではじまる言語について書かれている。私は昔の地理の時間を思い出した。 確かアフリカのどこかの国の首都は「ンジャメナ」ではなかったか。その後大人になって、ユッスー・ンドゥールという有名な歌手のことも知った。 いまはどう表記されているのだろうか。調べたら、「ンジャエナ」はチャドの首都だった。そしてユッスー・ンドゥールはセネガルの歌手だった。 どうでもよいことだが、記しておく。(2019-05-03)
書名 | 世界の言語入門 |
著者 | 黒田 龍之助 |
発行日 | 年 月 日(初版) |
発行元 | 講談社 |
定価 | 円(本体) |
サイズ | 判 |
ISBN | 978-4-06-287959-0 |
NDC | 802 : 言語史・事情.言語政策 |
その他 | 講談社現代新書 |
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