北杜夫:マンボウ雑学記

2026-09-22

概要

「はしがき」から引用する。

これは伝統ある「岩波新書」にはふさわしくない本である。むしろ、中学生や高校生向きのエッセイといってよい。

「日本について」、「お化けについて」、「看護婦について」、「躁鬱について」の四章からなる。

感想

罵倒のことば

「第1章 日本について」では、脱線して各言語の罵倒のことばが載っている。英語では次のものがあるという。カッコ内は私が調べた原綴だ。

このうち、ドロップデッドは知らなかった。手元のマクミラン英英辞典を見てみると次のようになっている。

drop dead informal 1 to die suddenly and unexpectedly: He dropped dead of a heart attack at the age of 31. 2 used as angry reply to someone who has said something that you do not like.

これだけ見ると、字義どおりには「くたばれ!」ということなのだろう。ただ、現在は罵倒語としてこの語が使われているのだろうか。

次にロシア語の罵倒語が挙げられている。

ロシア語は語形変化が大変なので、私が調べてここに挙げたロシア語の綴りが正しいか自信がない。 Пизда は女性器を意味し、この罵倒語は、多義性を有する。собак|а の原義はイヌである。 第3のことばは多少正確な発音では「ヨプ・トヴァユー・マーチ」となる。直訳をここで記すのは憚られる。意味としては「馬鹿野郎」に相当する。 なお、ヨッポイマーチについての調査では、AI の助けを借りた。

それからフランス語、ドイツ語の悪口も載っているが、引用はしないでおく。

それにしてもこの章を読むのはつらい。漢字が読めないからだ。もちろん、初出の漢字にはふりがなが振られているが、二度目以降にはふりがなが出てこない。 そこで、神様や地名、道具などの漢字の名称とよみがなをまとめてみた。

名称よみがな意味初出ページ
伊弉諾尊いざなぎのみことp.12
伊弉冉尊いざなみのみことp.12
大国主命おおくにのにしのみことp.13
素戔嗚尊すさのおのみことp.13
天忍穂耳尊あめのおしほみみのみことp.13
瓊瓊杵尊ににぎのみこと天忍穂耳尊の御子p.13

書誌情報

書名マンボウ雑学記
著者北杜夫
発行日1981 年 9 月 25 日 第 1 刷
発行元岩波書店(岩波新書)
定価380円(本体)
サイズ新書版
ISBN