本書帯から引用する:<カビ、キノコ、酵母は毎日がサバイバル>。
最近、COVID-19 のニュースばかり聞いている。そのためか、ウイルスのことが気にかかっていた。 あるとき、初めて入る本屋で何か本を買おうと思い、 ウイルスに多少とも関係ありそうなこの本を標題だけ見て買った。
買ってしまったと思ったのは、この本はウイルスについての本ではない。菌類の本である。
菌類とは何かというのはこの本を見ればよい。ウイルスについては本書 p.12 で触れられている。
p.12 をまとめると、生き物にはそれぞれの姿かたちや性質の情報があり、
これらは DNA または RNA の形で保存している。
DNA には重要な情報があるのでふつう細胞に一つ以上は含まれているが、
ウイルスには細胞がない。そのため、ウイルスには細胞がないから生物ではない、とディスられていた。
のだそうだ。
もう少し先へいって、pp.20-21 を読むと、生物は3つのドメインにわかれるという。 〟真正細菌”、〟アーキア”、〟真核生物”、以上がドメインである。 結局本書だけではウイルスはどこに分類されるかわからないのだが、 おそらくウイルスは生物ではなく、このどれにも分類されないのだろう、ということがわかった。
さて、ウイルスについて書かれていないと知った後、
それから先は興味を持った時に読めばいいやと思いながら時間があったときに流し読みしていた。
すると pp.50-51 に遺伝子解析の話が登場し、DIY バイオの話題のあと、
アマチュア研究者のグループが PCR を調達して遺伝子解析をおこなう例も出てきている。
と結んでいる。今話題の PCR だ。
ところで私はPCRというのを全く知らない。 いま調べて初めて知ったのだが、PCR はポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction) の略である。これでなぜ遺伝子解析なのかというと、検体から採取した DNA そのものはごく微量なので検査できず、 そのため、DNA ポリメラーゼという酵素を使うことで、 目的とする遺伝子やゲノムの領域を数百万倍から数十億倍増やす技術なのだそうだ。
COVID-19 と PCR の関係は追って調べよう。 だいたいこの本は、菌類のついての本である。菌類について書かれていることを読まなければならない。
書 名 | すごいぜ! 菌類 |
著 者 | 星野 保 |
発行日 | 年 月 |
発行元 | 筑摩書房(ちくまプリマー新書) |
定 価 | 円 |
サイズ | p, |
ISBN | 4-- |
NDC | |
その他 |
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