壺井 一歩:心に響く「短調クラシック」入門 |
作成日: 2020-08-20 最終更新日: |
副題は「センチメンタルな音楽があなたを癒す」
私が知らない曲が半分あった。恥ずかしいことだ。
最後の曲は著者本人の曲なので知らなくても仕方がないが、 ほかの曲はは聴いていてしかるべきなのだろう。ハチャトゥリャンの曲は、 フルート協奏曲に編曲されていたのを一度聴いたことがあるだけだ。 あとは見当すらつかない。
それから、これを取り上げるとは視点が違うと思わされた曲もあった。
全4章からなり、「オーケストラ曲」、「協奏曲」、「器楽曲・声楽曲」、「ピアノ曲」 で紹介されている。全体を通して、ワーグナーとマーラーがないのは意外だった。 ワーグナーの短調やマーラーの短調では心が癒されないと思うので、 取り上げなかったことも一つの見識だと思う。
なお、クラシック名曲を取り上げた本を私が見るとき着目するのは、 フォーレの曲はあるか、そしてスカルラッティの曲はあるかである。 両方ともあれば〇、片方しかなければ△、どちらもなければ×である。 この本にはフォーレの「夢のあとに」があったが、スカルラッティがなかったので、 △である。フォーレの短調で癒されるものといえば、小品では、「エレジー」、「パヴァーヌ」、 「シシリエンヌ」など、そして大規模曲なら「レクイエム」があるが、 歌曲の「夢のあとに」を挙げたのはまず順当な線だろう。
書 名 | 心に響く「短調クラシック」入門 |
著 者 | 壺井 一歩 |
発行日 | 2015 年 2 月 25 日(第1刷) |
発行元 | 廣済堂出版 |
定 価 | 800円(本体) |
サイズ | 新書判 |
ISBN | 978-4-331-51919-6 |
その他 | 廣済堂新書、越谷図書館南部図書室で借りて読む。 |
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