概要
「まえがき」から引用する。
この本では,学ぶことは始めから終わりまで身ひとつで行なわれる、というたったひとつの事実について、その事実が行き着く先について、まったく当たり前に書いている。 今の教育が、この当たり前をほとんど忘れ去るか、覆い隠すかして成り立っているとしたら、こういう本が書かれる意味も少しはあるだろう。
感想
対話
「第一章 身ひとつで学ぶ」の p.035 から引用する。
プラトンの『対話篇』とか『新約聖書』とか、あるいは『論語』に出てくる対話などは、もちろんみな素晴らしい。(中略)精神の荒野で、他人と生きることを覚悟し切った人たちの言葉の力そのものである。
最近これらを読んでいないなあ。『新約聖書』は福音書、なかでもマタイ伝を読んだだけだが、
ペトロは、「鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」と言われたイエスの言葉を思い出した。 そして外に出て、激しく泣いた。
という箇所を読んで、
(キリスト教信者ではない)私も(激しくはなかったが)昔、涙が出てしまったことを覚えている。そして、こうやって書いている今も涙が流れている。
書誌情報
| 書名 | 独学の精神 |
| 著者 | 前田英樹 |
| 発行日 | 2009 年 2 月 10 日 第1刷 |
| 発行所 | 筑摩書房 |
| 定価 | 700円(本体) |
| サイズ | 新書版 |
| ISBN | 978-4-480-06469 |
| その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |