「文庫版出版によせて」から引用する。
内容はいささか辛口のところもありますが,話題は豊富で,かつ解説は詳細であり, その意味では初版以来 40 年近く経った今にいたるも類書のない演習書であると自負しております.
内容が豊富であることに加え、手ごわい問題の多いところから恐れられている本書だ。しかし、
大学に入って二度めの力学を本書でやり直すと思えば少しは抵抗が薄らぐのではないか。
なお、本書初版の「はじめに」では、問題を読むだけでも面白いだろうと思う.
とあるので、私は問題を読むだけにしている。
まったくどうでもいいことだが、p.017 での速度の定義は、 $$ \boldsymbol{v}(\mathrm{t}) \equiv \frac{\mathrm{d} \boldsymbol{r}(\mathrm{t})}{\mathrm{dt}} $$ のように微分を表す d や時刻を表す t が立体(ローマン体)になっている。加速度の定義も同様である。d を立体で表すのは JIS 流だからわかるとして、 t も立体であらわすのはどうだろうか、と思って前後を見てみると、d も t も立体で出てきているのはこのページのこの定義式だけだった。
このページの数式は TeX で記述し、MathJax で表現している。
書名 | 演習詳解力学[第 2 版] |
著者 | 江沢洋,中村孔一,山本義隆 |
発行日 | 2022 年 4 月 10 日 第 1 刷 |
発行元 | 筑摩書房 |
定価 | 1800 円(本体) |
サイズ | |
ISBN | 978-4-480-51118-8 |
その他 | ちくま学芸文庫 |
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