話題の達人倶楽部 : できる大人のモノの言い方大全 |
作成日: 2014-11-03 最終更新日: |
覚えておけば一生使える秘密のフレーズ事典、という惹句がある。
表紙は英語でLearn to Speak the Way Successful Adults Speak
とある。
成功した大人の話し方を学べ、と訳すのだろうか。
p.135 から始まる言い換えが面白い。どう見ても欠点を表す言い方を視点を変えて無理やりよい言葉に見せる方法である。 気を付けたいのは、p.145 の×性格が弱い→○ナイーブ、繊細のところだ。ナイーブはそのまま英語として使うとやはり負の側面を表す言葉なので注意したい。 ここに取り上げられていないことばで私が多用しているのは、×古い→○年季が入っている の言い換えである。
通読してみて、使っているもの2割、知ってはいるが使えないもの6割、知らないもの2割、という印象を受けた。 使えないものを使おうとしたり、知らないものを無理して覚えたりする必要はないと思っている。
分厚くて覚えられないと嘆く方がいるだろう。別にこの本の言い方すべてを学ぶ必要はない。 つまみ食いするなら、「プロが教える会話の鉄則」だけ読んでもいいと思う。たとえば、p.112 には次の項目が掲載されている。
最後の行は、2014年 11 月 3 日現在の総理大臣、安倍晋三に聞かせたい。
もう今から15年以上前のことである。見知らぬ方から依頼があった。私がホームページに掲載している合唱曲で、 その合唱団が歌詞の原語を訳されているのならば頂戴できないか、 という丁重な頼みだった。私は、合唱団の活動が広がるのならばいいのではないかと思い、マネージャーも同じ考えだったが、 団員の中で「自分たちの活動の営みだから他人に公開するのは遠慮したほうがいいのではないか」という意見が出た。 そこで結局団としてはお断りすることにして、その旨申し訳ないという回答をその方にした。 するとその方から、事情は了解した、先ほどの依頼はご放念ください、という返事があった。 ああ、「ご放念」ということばがあったのか、ということを学んだ。
その後、逆の立場になったときになることがあって、そのときに「ご放念ください」を使うことがある。 ただ、この本には載っていなかったようだ。続刊にあるのだろうか。(2014-11-03)
書 名 | できる大人のモノの言い方大全 |
著 者 | 話題の達人倶楽部(編) |
発行日 | |
発行元 | 青春出版社 |
定 価 | 1000円(税抜い) |
サイズ | ??版 |
NDC | 809.2(言語生活) |
ISBN | 978-4-413-11074-7 |
その他 | 南越谷図書館で借りて読む |
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