𠮷田欣吾:フィンランド語の世界を読む

2026-04-26

概要

「はじめに」から引用する。

(前略)本書はフィンランド語のテキストに最低限の語句や文法の解説を付し、訳例もフィンランド語の語順に沿う形で示した「不親切」な書籍です。 それは、少しでも多くフィンランド語のテキストを掲載したかったからです。(後略)

感想

フィンランド語を勉強していない私がすべきこと

上で引用した「はじめに」の後略部分には、次のようなことが書かれている。

  1. すでにフィンランド語を学習している方は、(中略)
  2. フィンランド語を勉強していない方は日本語の部分だけを読み、フィンランドに関する知識を深めてください。 ただし、本書に出会ったからには、何か英語以外の言語の学習を始めることが条件です。

困ったなあ。何か英語以外の言語の学習を始めることが条件だといわれても、どの言語の学習を始めればいいのだろう。今は、英語以外の言語も、英語も、学習したいという意欲がわかない。 敢えて学習したいのは日本語だろうか。しかし、著者の意図は英語でも日本語でもない、別の言語だろう。エスペラントは昔学習したが、万年初心者だ。困ったなあ。

シベリウス

私がフィンランドのことについて知っているのは、作曲家シベリウスを産んだ国であるということだけだ。そして、シベリウスはスウェーデン語のほうが得意だったということは別の本で読んでいた。 さて本書でシベリウスのことについて書かれているので読んでみた。pp.81-86 である。読んでみると、シベリウスは当時書いていた第8交響曲を、アイノラの食堂の緑色の暖炉の中で燃やしてしまったらしい。 アイノラとは、シベリウスと妻アイノ、そして家族が1904年から1972年まで暮らした家のことである。勿体ないことをすると私は思うと同時に、 フランスの作曲家であるプーランクが、完成した弦楽四重奏曲をセーヌ川に捨てたという挿話を思い出した。困ったものだが、芸術家というものはそういうものなのだろう。 なおどうでもいいことだが、アイノラの食堂の暖炉が気になったのでWEBで見てみると、確かに緑色だった。

書誌情報

書名フィンランド語の世界を読む
著者𠮷田欣吾
発行日2023 年 5 月 10 日
発行元白水社
定価2800円(本体)
サイズ
ISBN978-4-560-08966-8
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