芦部 信喜:憲法判例を読む |
作成日: 2012-05-04 最終更新日: |
判例を通して日本の憲法の意味ないし運用のあり方を検討する。
刑法200条は憲法14条に違反して無効である、という判断が昭和48年(1973年)に下った。 この本が発行された時点では、刑法200条は存在していた。同書によれば、書いてあっても適用を見送る、という運用でカバーしてきた、と読める (運用でカバーするのはどこも同じだ)。 削除されたのは平成7年(1995年)の刑法改訂時である。
選挙での戸別訪問は公職選挙法 138 条により禁じられている。これは合憲なのか、違憲なのか。 現在は合憲という判決ばかりである。著者によると、最高裁の昭和 56 年 6 月 15 日の小法廷判決で、 今までの論理とは異なる論理で戸別訪問禁止を合憲とする考え方を打ち出したという。 その異なる論理とは、猿払事件の判決と同じ論理であり、「合理的関連性の基準」と呼ばれる。
これを理解するためにはもっと勉強しないといけないが、いかんせん気力がない。
別の本(鎌田慧の「非国民」)と一緒に考えてみたい。
全然憲法判例を読んだことになっていないが、お許しを。
以下は目次からの抜粋である。
書 名 | 憲法判例を読む |
著 者 | 芦部 信喜 |
発行日 | 1987年5月3日 |
発行元 | 岩波書店 |
定 価 | 1500円(本体) |
サイズ | 264ページ 19cm |
ISBN | 4000048910 |
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