大串 夏身(編):図書館の最前線 4 読書と図書館 |
作成日: 2010-05-23 最終更新日: |
図書と関係の深い読書について、様々な角度からまとめられた論考を収める。
うすうす感じていたことなのだが、 図書館=無料貸本屋論があるに違いない, そう思っていた矢先、この表題があった。
まず、林望氏の意見だ。
安い本を、大量に買い付けて、これをタダで人に貸すという者がある。それは公共図書館である。 (略) どの著者にとっても、著作権者の逸失利益がそれによって否応なく発生している。
次に、大崎善生氏の意見だ。
五百二十億円の著作権料を作者は貰い損ねたことになる。
大変な数字である。
図書館はすぐその金を著作権者に返すべきだ。 少なくとも私は、図書館で本を貸すことを許可した覚えはない。
これらに対して、内田樹氏は反論している。 その反論文は時間がなくて写せなかったので、割愛せざるをえない。
この問題を議論するだけの意見を、私は持ち合わせていない。 私は、林望氏の本を買っても借りてでも読んだことはない。 大崎善生氏の本についていうと、小説は買って読んでいて、借りて読んだことはない。 氏のノンフィクションの「聖の青春」「将棋の子」は、私の愛読書である。 そして内田樹氏の本は、私は買ったことがないが、つれあいは買っている。 また、つれあいが図書館で借りた本を、私がまた借りして読んだこともある。 (2010-05-23、2014-11-15修正)
書 名 | 図書館の最前線 4 読書と図書館 |
著 者 | 大串 夏身(編) |
発行日 | 2008年6月25日(初版) |
発行元 | 青弓社 |
定 価 | 2000円(本体) |
サイズ | 判 |
ISBN | 978-4-7872-0039-6 |
その他 | 越谷市立南部図書館で借りて読む。 |
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