三中 信宏:分類思考の世界 |
作成日: 2013-03-31 最終更新日: |
分類とは何か。本質的なものか。さまざまな角度から種の問題について迫る。 副題は<なぜヒトは万物を「種」に分けるのか>。
難しい。この一言に尽きる。 でも、尽きたからといってこれ以上何もいわないのはシャクだ。もう少しなにか付け加えよう。
文献が巻末に掲げられ、解題が付されているものもある。 そのうち読んだことがあるものは、渡辺慧の「認識とパタン」 だけであった。この渡辺氏の本は、分類を論じる者にとっては必須の文献だと思っていたので、 まずは安心した。とくに渡辺氏のこの本で重要なのは、「みにくいアヒルの子定理」である。
三中氏は、この「みにくいアヒルの子定理をみんなが知るべきだ」というような意味のことを解題で書いている (ちょっとニュアンスが違うかもしれない)。 さて、WEB で「みにくいアヒルの子定理」を調べたところ、 小野山敬一氏の論考にあたった。私が読む限り、 この論考は、この定理が正しいとみなされる状況を確認すべきではないか、 言い換えれば、すべての状況で必ずこの定理が成り立つ、ということなのかを確認すべきではないか、 というようにとれる。これももっともだ。
書 名 | 分類思考の世界入門 |
著 者 | 三中 信宏 |
発行日 | 年 月 |
発行元 | 講談社(講談社現代新書) |
定 価 | 円 |
サイズ | p, |
ISBN | 4-- |
NDC | 461 : 理論生物学.生命論 |
その他 | 南越谷図書室で借りて読む |
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