副題は<安全・正確・先進性に見る「世界一」>
日本礼賛本はなるべく買わないようにしているが、鉄道のこととなると別である。 読み始めてみたが、結構辛口の意見もある。たとえば、東京駅で新幹線が分断されているのはおかしいとか、 ジャパン・レール・パス(外国人観光客向けの割引パス)ではのぞみに乗れないというのはヨーロッパの常識と異なるとか、 確かにその通りだと思う。他にも外国の例を挙げて、日本にはない好ましい慣例を紹介している。
京成電鉄のレール間距離(ゲージ)はもとは 1372 ミリだった。これを標準軌である 1435 ミリにしたのは 1959 年であった。 都営浅草線への直通乗り入れが悲願だったのが理由とはいえ、よくやったものだと思う。
pp.93-97 で、整備新幹線とその並行在来線の問題について取り上げられている。旧国鉄のいけずなやり口は本書を見ていただくとして、
私が気になっているのはその並行在来線を走るのはディーゼルカーであるということだ。電化されているのになぜディーゼルカーか。
電車は2両以上の編成であること、並行在来線の乗客は2両分は見込めないこと、が理由として挙げられている。
とはいえ同書には、現在JR西日本が新造した 125 系など 1 両で走るもの(注:電車)はある
、と書かれている。
ではなぜこの 125 系などが使えないのだろう。そこを書いてほしかった。
書 名 | ここが凄い! 日本の鉄道 |
著 者 | 青田 孝 |
発売日 | 2017 年 6 月 15 日 |
発売元 | 交通新聞社 |
定 価 | 円(本体) |
サイズ | |
ISBN | 978-4-330-79417-4 |
その他 | 交通新聞社新書 |
NDC |
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