高田 昌之:インタプリタ進化論 |
作成日: 2011-07-12 最終更新日: |
コンパイラやインタプリタは、昔から今まで、理論的にも実務的にも、 多くの研究がなされ、多くの実用的な成果が得られている。
その中で、すべてを手書きした味わいのあるインタプリタ入門書である。
通読すると、現代の言語処理系からすれば古く感じるところがある。 この本は 1992 年 5 月に出版されたので、当然ではある。 少しずつあげていこう。
まず、現代の C ではプロトライプ宣言が必須である。 一方、この本ではまだ旧 K-R 方式である。関数の型には敏感であるべきだから、 当然書き換えるべきである。
次に、現代の C では列挙型 ( enum )がある。 トークンに関して当時は列挙型ができていなかったためかこの本では数値を #define しているが、 本来ならば列挙型を使うことだろう。
次に p.48 下から 5 行目、/* 足し算の実行 */ と題された行は、
Left = Left * Right;
となっているが、当然右辺は Left + Right である。
さらに同じページで、/* 引き算の実行 */ と題された行は、
Left = Left / Right;
となっているが、当然右辺は Left - Right である。
書 名 | インタプリタ進化論 |
著 者 | 高田 昌之 |
発行日 | 1992年5月 |
発行元 | CQ出版 |
定 価 | 2200円(本体) |
サイズ | p.287;21cm |
ISBN | 978-4-7893-3119-1 |
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