赤瀬川原平、ねじめ正一、南伸坊:こいつらが日本語をダメにした

ことばの揚げ足取り

作成日: 2018-01-14
最終更新日:

概要

道草を食うとは何を食うのか。日本語の慣用句を解明すると見せかけて、実際3人がおこなったこととは何だったか。

感想

とにかくおかしい。 わたしはこの本に載っていた「息が長い」歌手であるアイ・ジョージの CD を買ってしまった。 もちろん「マラゲーニャ」が入っていることを確認してからである。

落ちている4

p.95 で3人が次のように言っている。

赤瀬川 四はいやなのかな。ちょうどこの前、富山へ飛行機で行ってきたんだけど、おれが3-Aで松田君(赤瀬川氏の友人)が5の席なんだよね。 おれが3の席に座ると彼はすぐ後ろに座るんで、あれーと思ったけど、やっぱり4はないんだよね。
―――病院なんかも四号室はありませんね。
赤瀬川 でも、なんでだろうね。4の席だけ落ちるわけもないのにね(笑)。
 それは飛行機会社に言わせれば、もう4の席は落ちてます、ということじゃない(笑)。
ねじめ 4はすでに落ちているっていうのはいいなー。
赤瀬川 地面にね。
 でも、まだ確認はしてない。

2018 年、某組織の不祥事が発覚し、その組織が記者会見を行った。 組織の司会者が会見を打ち切ろうとして、記者に「あなたのせいで(某組織の)ブランドが落ちますよ」と言われた。司会者は「落ちません」と答えたという。

この一連のやりとりが報じられたのを聞いて、私は飛行機の4の席の話を思い出した。

書誌情報

書 名こいつらが日本語をダメにした
著 者赤瀬川原平、ねじめ正一、南伸坊
発行日(第 ? 刷)
発行元ちくま書房
定 価 円(本体)
サイズ文庫判
ISBN
その他ちくま文庫

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MARUYAMA Satosi