太田 達也:ドイツ語おもしろ翻訳教室

作成日: 2010-04-10
最終更新日:

概要

ドイツ語で書かれた文章を、どのように翻訳するか。

感想

一読して、このような指南はドイツ語固有のものではない、少なくとも英語にもありうる翻訳のコツということができるのではないか、 と思った。 だからといって、この本の価値が下がるということではない。 そんなことを言ったら、英語の翻訳指南書だって、英語のことしか書いていないのだから。

持ち込みと持ち出し

p.89 で「お持ち帰り」の表現(テイクアウト)を見ている。ファーストフードで聞かれたとき「持ち帰りでお願いします」 はどちらか。

  1. Zum Mitnehmen, bitte!
  2. Zum Mitbringen, bitte!

これは 1. が正しい。とはいえ、mitnehmen が持っていく、mitbringen が持ってくる、と単純に言えるかどうかが問題となる。 同じドイツ語であれば、gehen と kommen の問題につながるだろう。 同じことはほかの言語だと同なのだろう。英語ならば take と bring の使い分けなのだろうか。 エスペラントならば porti と alporti なのだろうか。

無生物主語

次のような例文がある。無生物主語は英語でも、エスペラントでも訓練しなければいけない。

書 名ドイツ語おもしろ翻訳教室
著 者太田 達也
発行日2007 年 3 月 15 日(初版)
発行元NHK 出版
定 価1100 円(本体)
サイズ
ISBN978-4-14-035074-4
その他草加市立中央図書館で借りて読む。

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MARUYAMA Satosi