紫式部:源氏物語4

作成日 : 2019-05-02
最終更新日 :

概要

光源氏の女遍歴は止まず、源氏の妻、紫の上は病を深くする。 源氏の息子、夕霧は父とは異なる堅物だが、堅物がゆえの騒動を巻き起こす。

感想

書いてあることをそばから忘れてしまう私なので、長編小説は大の苦手である。 あしかけ?年、読み通そうという気力が続いているのは、訳者、大塚ひかりの工夫である。 特に、大塚が訳文にはさんでいる<ひかりナビ>がいい。訳をまとめながらワイドショーのレポーターのように突っ込むこのナビゲーションがあって、 初めてこの物語についていっている。

この第4巻は、重量級の若菜(上・下)があるので、特に読むのに苦労した。男女の機微にうとい私には、 <ひかりナビ>で言われてはじめてわかることが多くあった。

この第4巻の終わりの<ひかりナビ>にこんな一節がある。色好みの父源氏が三人の子しかもたなかったのに対し、 総勢十二人の子を持つ夕霧は「律義者の子沢山」を地で行く男でもあります。これがなんともおかしい。

書誌情報

書 名 源氏物語4
著 者 紫式部
訳 者 大塚 ひかり
発行日 20?? 年?月
発行元 筑摩書房
定 価 ??? 円(税別)
サイズ 文庫版
ISBN 978-4-????????
NDC 913.369
その他 ちくま文庫

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MARUYAMA Satosi