光源氏の女遍歴は止まず、源氏の妻、紫の上は病を深くする。 源氏の息子、夕霧は父とは異なる堅物だが、堅物がゆえの騒動を巻き起こす。
書いてあることをそばから忘れてしまう私なので、長編小説は大の苦手である。 あしかけ?年、読み通そうという気力が続いているのは、訳者、大塚ひかりの工夫である。 特に、大塚が訳文にはさんでいる<ひかりナビ>がいい。訳をまとめながらワイドショーのレポーターのように突っ込むこのナビゲーションがあって、 初めてこの物語についていっている。
この第4巻は、重量級の若菜(上・下)があるので、特に読むのに苦労した。男女の機微にうとい私には、 <ひかりナビ>で言われてはじめてわかることが多くあった。
この第4巻の終わりの<ひかりナビ>にこんな一節がある。色好みの父源氏が三人の子しかもたなかったのに対し、
総勢十二人の子を持つ夕霧は「律義者の子沢山」を地で行く男でもあります。
これがなんともおかしい。
書 名 | 源氏物語4 |
著 者 | 紫式部 |
訳 者 | 大塚 ひかり |
発行日 | 20?? 年?月 |
発行元 | 筑摩書房 |
定 価 | ??? 円(税別) |
サイズ | 文庫版 |
ISBN | 978-4-???????? |
NDC | 913.369 |
その他 | ちくま文庫 |
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