新明解国語辞典は謎の多い辞典だった。
この本は赤瀬川さんの本であるが、実際には新解さんの力を見出したSM君の力が大きいと思う。 とはいえ、その原石の力を磨いて読ませる文章にしたのはさすがは赤瀬川さんという気がする。
南伸坊の装丁がまたいい。1ページまるまる、写真やイラストを使っている(「こいつらが日本語をダメにしたと同様)。 たとえば、p.47 の竿、p.73 の110番でやってくる車などを見るといい。
この本がおもしろい、といったのは今はなき J. S くんだ。天国で面白がっているだろうか。
書 名 | 新解さんの謎 |
著 者 | 赤瀬川 原平 |
発行日 | |
発行元 | 文藝春秋 |
定 価 | 円(本体) |
サイズ | 版 |
ISBN |
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