林 修:受験必要論 |
作成日:2015-04-05 最終更新日: |
副題は人生の基礎は受験で作り得る
副題の「人生の基礎は受験で作り得る」というのはどこで述べてあるのか、わからなかった。 そのかわり、私が同感した部分や驚いた部分を拾ってみよう。
日本史を必修にせよ、ということが書かれている(p.34)。これは私も同感だ。私は高校のとき日本史を学ばなかった。
だから負い目がある。自国の歴史をもっとしっかり頭に入れたうえで海外に出ていってほしい
ということばには、
お説ごもっともとうなずいた。
さて、どの程度の日本史を学べばいいのだろうか。先に書いた負い目から、一度高校の山川の日本史の教科書を買ったことがある。 しかし、全然わからなかった。そのうち、本はどこかへ消えてしまった。 程度ということからいえば、たとえば歴史能力検定協会などを利用する手はあるかもしれない。 高校で学ぶ程度の歴史知識であれば3級のようだ。特に、高校で歴史が得意ならば2級となる。 また、通訳案内業の試験で出る日本史のレベルも一つの目標だろう。 センター試験の日本史レベルというのもあるかもしれない。
著者の勤務校に、東大理科III類を非常に優秀な成績で受かった学生スタッフがいる。以下、引用する。(p.029)
その彼に『大学受験の数学、いつ終わった?』と聞いたら、『中2』だと言うんです。そうしたら、 それを聴いていた周りのスタッフがこう続けました。『すげえな、普通、中3だぜ』と。
もちろん、これは極端な例ですが、(後略)
中3で終わるのも極端な例だろう。ただ、中学生のとき(ごく普通の公立中学である)のエピソードを覚えている。私は卓球部に所属していたが、 同じ卓球部のやつがこう豪語した。 「微積分って、面白いよな」これには驚いた記憶がある。それと同時にそいつは卓球部をやめてしまった。 今覚えば、面白い微積分のほうに行ってしまったのだろうか。
書誌情報書 名 | 受験必要論 |
著 者 | 林 修 |
発行日 | 2013 年 10 月 9 日 |
発行所 | 集英社 |
定 価 | 1200円(本体) |
サイズ | A5 版 |
ISBN | 978-4-08-781536-8 |
その他 | 南越谷図書館で借りて読む |
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