全 20 課でスワヒリ語を学ぶ。
pp.010-011 から引用する。
スワヒリ語をはじめとするバントゥ諸語を学ぶ上で最もやっかいなこと、それは、「名詞クラス」というものを覚えることでしょう。 (中略)その分類は(中略)16 個ものクラスに分かれているのです。ああ、でも、ここで学ぶのを止めないでください。 日本語を母語とする人は、人間なら「~人」、鉛筆なら「~本」、本なら「~冊」、紙なら「~枚」、羊かんなら「~
棹 」と数えているではありませんか。 スワヒリ語の名詞クラスの分類は、これと似通っていると思うことにしましょう。
かなり強引である。羊羹を「さお」で数えるのは、私にはできない(家具を「棹」で数えることは知っていたけれど)。 日本語の辞書によっては、「かぞえ方」が記載されている名詞もあるので、似通っていると思うことにする。
pp.024-027 はあいさつである。「ジャンボ」があいさつのときに使われることは知っていたが、ニュアンスはちょっと違っていて、「ジャンボ」自身は「大事(おおごと)、問題」を意味する。 「あなた方はお元気ですか」という挨拶に相当するのは「Hamjambo?」である。ham は否定の意味をもつ 2 人称複数の主語接辞(否定形)であり、文字通り訳すと 「あなた方に大事は起こっていませんか」だ。それに対する答は、必ず「Hatujambo.」である。hatu は否定の意味をもつ 1 人称複数の主語接辞(否定形)であり、 これは「私たちに大事は起こっていません」という意味である。結果としてこれらのあいさつは「あなた方はお元気ですか?」「私たちは元気です。」という会話になる。 このようなことを知ると、そういえば日本語でも「つつがなく暮らしております」という言い回しがあることを思いだした。「つつが」とは病気のことである。
pp.028-031 では、自己紹介に使える文を学ぶ。具体的には(名前|出身地|)を言ったり尋ねたりする文を学ぶ。
| 書名 | ニューエクスプレスプラス スワヒリ語 |
| 著者 | 竹村景子 |
| 発行日 | 2018 年 12 月 20 日 発行 |
| 発行元 | 白水社 |
| 定価 | 3300 円(本体) |
| サイズ | ページ cm |
| ISBN | 978-4-560-08805-0 |
| NDC |
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