カバー裏から引用する。
イギリス世紀末のデカダンと
ダンディズムの指導者だったワイルドが
同性愛的性癖がもとで
投獄され書き記した懺悔録。
芸術と実生活で耽美主義を実践した著者の
〝深淵より〟語られる内省と思索。
ここで「深淵より」が引用符で括られているのは、本書の原題 De Profundis
を意識したものだろう。
私が持っているのは角川文庫のリバイバルコレクション、田部重治訳である。
初版が昭和25年12月13日であるからだろう、旧字体、旧かなづかいなので読みにくい。p.7 から、囘轉
という単語が出てきてあわてた。
これは新字体では「回転」だということがわかるまでに3分を要した。
本書はキリスト教がわかっていないと読めないだろう。従って、最後に近いところだけ読んで、すべてを読んだことにした。pp.77-78 である。
ゴーティエのやうに、私は常に「眼に見える世界のみが自分にとつて存在する者の一人であつた。
このゴーティエは、フォーレが歌曲にした詩の詩人である。
書名 | 獄中記 |
著者 | オスカー・ワイルド |
発行日 | 平成元年(1989 年)11月15 日 22 版 |
発行元 | 角川書店 |
定価 | 311 円(本体) |
サイズ | 文庫版 |
ISBN | 4-04-211902-6 |
その他 | 角川文庫 リバイバル・コレクション |
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