後藤明生:小説は何処から来たか

作成日 : 2024-04-12
最終更新日 :

概要

樫原辰郎による巻末の「新版解説『小説は何処から来たか』を解説する」から引用する。

『小説は何処から来たか』は平成七(一九九五)年に白地社から「とつぜん」出版された、一種の評論集であり創作論集もしくは読書論集である。

感想

私は、ここに出て来る作品をほとんど読んだことがない。二葉亭四迷にしてもそうだし、ゴーゴリ、ドストエフスキーもない。 ああ、「鼻」や「外套」は読んだけれど、あまりにも昔だったのでさっぱり忘れている。だから、この本を読んでも私にはわからないことばかりだった。

p.134 で、宇野浩二は、広津和郎から近松秋江の質屋通いの噂をまたぎきして『蔵の中』を書いた、といわれている。という記載がある。 そういえば、近松秋江は読んだことがある。出身高校のメーリングリストが二十年以上昔にあって、参加者の一人が、卒業論文で近松秋江をテーマに書いた、 ということを言っていた。講談社文芸文庫を買って読んだところ、本当にダメ人間である。私以上にダメ人間がいるとわかって、安心した覚えがある。

書誌情報

書名 小説は何処から来たか
著者 後藤明生
発行日 2020 年 1 月 30 日 第1版第1刷
発行元 つかだま書房
定価 3600 円(本体)
ISBN 978-4-908624-08-7
その他 草加市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi