サイバネティックスということばを生み出したウィーナー自身による解説書。 副題は「動物と機械における制御と通信」
難しい本である。なんといっても、動物と機械における制御と通信の本であるから。 だから、私は、おちょくった読み方しかできない。
まず、第2版への序文の中に、彷徨運動(random walk)とか、彷徨関数(random function)とか、 文学的なにおいのする訳語がある。彷徨というと、青春彷徨、ヘルマン・ヘッセ、そんな連想が働いてしまう。
学習機会の概念も、同じ第2版への序文で見られる。現代、2020 年では、チェッカーはおろか、 チェス、(日本の)将棋、そして囲碁まで、人間の第一人者を超えてしまったのだ。
書 名 | サイバネティックス 第2版 |
著 者 | ノーバート・ウィーナー |
訳 者 | 池原 止戈夫、彌永 昌吉、室賀 三郎、戸田 巌 |
発行日 | 1990 年 5 月 15 日 第24刷 |
発行元 | 岩波書店 |
定 価 | 2790 円(本体) |
サイズ | |
ISBN | 4-08-005390-6 |
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