ガルシア=マルケス:百年の孤独

作成日: 2019-05-01
最終更新日:

概要

小さな村であるマコンドを舞台に展開する、さまざまな物語。

感想

ラテンアメリカの文学を読む度に、日本の文学とは違う濃密さに疲れる。 残念ながら憑かれるところまでいかない。 とにかく、この本もそうだが、長編小説は自分で登場人物をメモに書かないといけない。そして読み進めるためには、 そのメモに絶えず目を通さないといけない。

私のメモには、こんな風にある。
① ホセ・アルカディオ・ブエンディーア マコンド入植者
② ウルスラ・イグアラン ①の妻
③ メルキアデス 錬金術師
④ ホセ・アルカディオ ①, ②の長子
以下は省略する。とにかく、親は子供に自分と同じ名前をつけるので混乱するのだ。

それにしても、この本をいつ買ったのか、知らない。気が付いたら、手元にあった。奥付に 1988 年の刷とあったから、 その頃なのだろう。

大学生になって背伸びをしたくて、NHK ラジオのスペイン語講座を聞いてみた。スペイン語は全くできなかったが、 「百年の孤独」を読んだかい?という対話があった。脚注に、<「百年の孤独」: Gabriel García Márquez による小説。 原題は Cien años de soledad, 直訳は「孤独の百年」>とあった。 百年の孤独、と訳したのは訳者の慧眼だな、と当時思った。

その鼓氏が、2019 年 4 月に亡くなった。そこでやっと、感想文を書く気になった。

書 名百年の孤独
著 者ガルシア=マルケス
訳 者鼓 直
発行日1988 年 8 月 15 日(28刷)
発行元新潮社
定 価円(本体)
サイズA5判ページ
ISBN4-10-509001-1

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MARUYAMA Satosi