クライヴ・ブラウン、ニール・ペレス・ダ・コスタ、ケイト・ベネット・ウォズワース:ブラームスを演奏する

作成日 : 2025-10-00
最終更新日 :

概要

ブラームスの演奏について、主に弦楽器とピアノについて解説する。原題はドイツ語では "Aufführungspraktische Hinweise zu Johannes Brahmas' Kammermusik" であり、 英語では "Performing Practices in Johannes Brahms' Chamber Music" である。

感想

要再読である。

p.10 の最終段落にある次の記述には驚いた。[]は訳者補足である

さらに<、>と <> は、近代の演奏家には強弱記号にすぎないが、ブラームスや彼と同時代の音楽家にとって、疑いなく別の意味があった。 当時、これらヘアピン記号は[先述のように一種のテンポ表示だったが]直截にテンポを指示するのではなく、「ここで急ぐ、ここで遅くする、音の長さは適当」といった微妙な意味合いを奏者に伝えた。 ブラームスの時代、これはよく知られた習慣だった。

ここで、<と>とあるのは、実際にはクレッシェンドとデクレッシェンドの記号で、ヘアピン記号とも呼ばれているものだ。実際には次の図のように横に長くなっている。

cresc.
decresc.

私がいま四苦八苦しているのはブラームスの室内楽ではなくて交響曲第2番だ。ここにもいたるところで<>が出てくる。さすがに音の長さは適当にすると指導者は怒るだろうな。

書誌情報

書名 ブラームスを演奏する
著者 クライヴ・ブラウン、ニール・ペレス・ダ・コスタ、ケイト・ベネット・ウォズワース
発行日 2020 年 11 月 10 日 第1刷
発行元 音楽之友社
定価 2200 円(本体)
サイズ
ISBN 978-4-276-14066-0
備考 越谷市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi