ブラームスの演奏について、主に弦楽器とピアノについて解説する。原題はドイツ語では "Aufführungspraktische Hinweise zu Johannes Brahmas' Kammermusik" であり、 英語では "Performing Practices in Johannes Brahms' Chamber Music" である。
要再読である。
p.10 の最終段落にある次の記述には驚いた。[]は訳者補足である
さらに<、>と <> は、近代の演奏家には強弱記号にすぎないが、ブラームスや彼と同時代の音楽家にとって、疑いなく別の意味があった。 当時、これらヘアピン記号は[先述のように一種のテンポ表示だったが]直截にテンポを指示するのではなく、「ここで急ぐ、ここで遅くする、音の長さは適当」といった微妙な意味合いを奏者に伝えた。 ブラームスの時代、これはよく知られた習慣だった。
ここで、<と>とあるのは、実際にはクレッシェンドとデクレッシェンドの記号で、ヘアピン記号とも呼ばれているものだ。実際には次の図のように横に長くなっている。
私がいま四苦八苦しているのはブラームスの室内楽ではなくて交響曲第2番だ。ここにもいたるところで<>が出てくる。さすがに音の長さは適当にすると指導者は怒るだろうな。
| 書名 | ブラームスを演奏する |
| 著者 | クライヴ・ブラウン、ニール・ペレス・ダ・コスタ、ケイト・ベネット・ウォズワース |
| 発行日 | 2020 年 11 月 10 日 第1刷 |
| 発行元 | 音楽之友社 |
| 定価 | 2200 円(本体) |
| サイズ | |
| ISBN | 978-4-276-14066-0 |
| 備考 | 越谷市立図書館で借りて読む |
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