松本 修:全国アホ・バカ分布考

慣れ親しんだ言葉の意外な素顔

作成日: 2019-05-04
最終更新日:

概要

著者はテレビ番組「探偵!ナイトスクープ」のプロデューサーとして活躍していた。 この番組の最大のヒット作が単行本化された。 アホ・バカを意味する方言は、柳田国男も驚くほどの見事な周圏分布となっていた。

感想

フリムンの語源

テレビの力をこれほどまざまざと見せつけられたのは初めてだった。 それにもましてアホとバカの語源を探る過程は圧巻。 個人的には、琉球方言「フリムン」の語源に感動した。

教育委員会とファックス

アホやバカといった、相手をののしることばを各地域からどのように収集すべきか。 たまげたのは「教育委員会に連絡する」という方法だった。私には百年かかっても思いつかなかった。 そして、回答がファックスで寄せられてくる。この当時の紙の束が送り出される様子が目に見えるようだ(2019-05-04) 。

アホとバカ

全然この本には関係ないが、1998年5月20日、田中康夫がテレビに出ているのを見た。 彼が大阪にいたときに、事件が発生して119番に電話したときの話をしていた。 「住所はどこだ」と聞く消防署員に「そんなのわかるわけないだろ、バカ」と田中さんが怒ったところ、 署員いわく「バカとはなんだ、アホといえ」。

松本修氏の本

書誌情報

書 名全国アホ・バカ分布考
著 者松本 修
発行日 年 月 日
発行所新潮社
定 価 円(本体)
サイズ文庫判
ISBN
その他新潮文庫

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MARUYAMA Satosi