R.ラックマン・J.L.ラックマン・E.C.バターフィールド:認知心理学と人間の情報処理III 言語と理解 |
作成日:2015-01-03 最終更新日: |
この第3分冊では、心理言語学、談話処理、パターン認識について述べる。
p.579 で、他に文脈の中でだけ意味を持つ語がある。このような語は指示語(deictic)と呼ばれる。(中略)
代名詞は指示語であり,here, noew, yesterday, over there, next week, this や that などの語もそうである。
これらの語がどのような時間的あるいは空間的文脈で発話されたかを知らなければ,その語が何を意味しているのか理解できない。
日本語では、今朝ということばもこれにあたる。新明解国語辞典で、今朝の語義として「話をしている、その日の朝」という、まさに<話をしている>
に焦点があたっている。ちなみにこの章では、文脈を知っている被験者にはこのような指示語が伝わりやすいということが述べられている。
このようなダイクティック(日本語では直示と訳される)の研究は面白いと思う。
書 名 | 認知心理学と人間の情報処理III 言語と理解 |
著 者 | R.ラックマン・J.L.ラックマン・E.C.バターフィールド |
発行日 | 1988 年 11 月 25 日 |
発行元 | 株式会社サイエンス社 |
定 価 | 2600 円(本体) |
サイズ | A5判 ページ |
ISBN | 4-7819-0526-9 |
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