本書の目的は「数値計算は正確にできるという仮定のもとで発展してきた従来の計算機科学の体系を, 有限の精度でしか計算ができない現実のコンピュータでも有効なものに書きかえる」と著者はいう。
「工学」という標題を掲げているだけあり、実務を想定した各種の問題、特に退化の問題について 詳しく述べられている。私がある3次元処理のプログラミングで悩んだ問題の一つに、 この退化の問題があった。でこの本を読んで解決したかというと、まだ解決していない。 私の頭が悪いからである。
書名 | 計算幾何工学 |
著者 | 杉原厚吉 |
発行日 | 1994 年 5 月 20 日 |
発行元 | 培風館 |
定価 | 4635 円(本体) |
サイズ | A5 判 230 ページ |
ISBN | 4-563-03642-0 |
まりんきょ学問所 > コンピュータの部屋 > コンピュータの本 > 計算幾何学 > 杉原厚吉:計算幾何工学