この「情報処理心理学入門」の3冊は、 以前仕事場の同僚だったIさんに勧められた。 買ってから長い間読まずに放置していたが、 久しぶりに読んでみる気になった。これから記すことは、 どうでもいいことである。
冒頭は、人間の知覚という章である。 各種の図版や楽譜が示され、読者は翻弄されるだろう。 たとえば、ルネ・マグリット(René Magritte)の 「ユークリッドの散歩」(Les Promenades d'Euclide) という絵が示されている。 この絵は印刷の質が悪く、全体が黒ずんでいて意図が伝わりにくい。 インターネットのカラー版で見ると、よくわかるだろう。
この絵は、私のジャズの師匠Yさんのお気に入りで、 いつかは見たいものだと学生時代から思っていたが、 心理学の本で見ることになろうとは思わなかった。 これも本を読む楽しみの一つだろう。
12ページから、体制化ということばを巡って各種の説明がなされている。 しかし、体制化ということばの意味は解説されていない。 体制化とは、 ばらばらの情報を何らかの意味を手がかりにまとめる作業をいうらしい。 organization の訳語のようだ。
書名 | 情報処理心理学入門Ⅰ 感覚と知覚 |
著 者 | P.H.リンゼイ、D.A.ノーマン |
発行日 | 昭和58年9月25日 |
発行元 | 株式会社サイエンス社 |
定価 | 2800円(本体) |
サイズ | A5判 319ページ |
ISBN | 4-7819-0052-6 |
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