Web 開発では複数の担当者が並列に仕事を進めていく。 このとき使うと便利なのが Git である。 Git のリポジトリとしては Github が有名だが、非公開(プライベートリポジトリ) の場合は費用が発生する。 一方、bitbucket では非公開でも参加者が5人以下ならば無料である。 そこを考慮して、リポジトリは bitbucket を使って説明されている。
本書では SourceTree を駆使した説明がされているが、 私はコマンドラインである。しかも、私が使っているのは次のものだけである。
ひどいですね。ばかの一つ覚えだ。 これは神輿にのっかって開発を手伝っている(つもりの)立場としての使い方だ、 という釈明をして以下説明する。 つまり、偉い人(神輿を作る人)にコバンザメのようにくっついている立場である。 当然自分には、Github にアプリケーション全体のコードを公開できるような実力はなく、 また根気もない、ということである。
はじめは、まず、偉い人が作ったものをそのままもってくる作業である。 これが git clone である。 Github にある一切合切をダウンロードする。
そうして、偉い人がいろいろ直して最新状態にする。これを同期させるのが、 git pull origin master である。pull は引っ張る、つまり持ってくるわけだ。 本当は、pull とは fetch と merge を連続して行う作業であるが、ここではこの説明を割愛する。 ここで指定している origin は github などのリモートのアクセス先である。 この origin という名称が使われるのは慣例である。 そして最後に指定する master はブランチ名である。たいていは幹にあたるところであるので master である。
自分が何も貢献できなければこれでいい。しかし、一つでも何か直したくなったとする。そうすると、 3番目以降のコマンドが必要になる。
まず、現在のブランチを確認するのに、git status コマンドを使う。 こんな画面が出るだろう。
$ git status
ブランチ master
Your branch is up to date with 'origin/master'.
そして、いよいよコードを更新する。このとき、ブランチを master のままコードを更新してはいけない。 新たにブランチを作り、そこで更新する。ここでは branch_name という名前で作るものとする。
$ git checkout -b branch_name
ブランチ名は決まっている場合もある。まずは神輿を作っている人に確認すること。
上記コマンドでは、新しくブランチを作る。 また、作成できた場合は自動的にそのブランチにステータスが移動している。 そこで現在のブランチに移動したことを確認する。
$ git status
そこで、コードを更新したり、新しいファイルを追加したりする。 更新(追加・削除含む)を反映させたいファイル(コミットしたいファイル)を確認する。 これにも git status が使える。
$ git status
変更が加えられているファイルが表示されているのを確認したあとで、 コミットしたいファイルだけを追加する。そのファイル名を add_filename とする。
$ git add add_filename
add_filenameしたファイルに関してコミットする。
$ git commit
このときに、定められたエディタが立ち上がるので、 コミットメッセージを入力する。適切な名前を入力すること。適当な名前では、レビューする人が困る。
この状態で、はじめてリモートへ送る(プッシュする)ことができる。
$ git push origin branch_name
この状態で、レビューアへのレビューを依頼する。すなわち、プルリクエスト(プルリク)の作成である。 Github 使用を前提とする。まず、偉い人が指定した URL を見に行く。
すると、ページの上部に push したブランチ名が見える。同時に、 Pull Request の作成ボタンがある。この作成ボタンをクリックするとともに、 別手段(口頭、電話、電子メール、Slack などなんでもよいが、とにかく別手段)で偉い人にレビューを依頼する。 そうすると偉い人がよしなに処理してくれる。以上が流れだ
書 名 | Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方33 |
著 者 | 大串肇, 久保靖資, 豊沢泰尚 |
発行日 | 年 月 日(第2版第3刷) |
発行元 | エムディエヌコーポレーション |
定 価 | 円(本体) |
サイズ | 判 |
ISBN | 978-4- |
その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |
まりんきょ学問所 > コンピュータの部屋 > コンピュータの本 > 開発環境 > Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方33