ハッカーとして知っておくべき各種のテクニックを集め、 解説した本。 BINARY とは、コンピュータソフトウェアの内部に立ち入ることを表している。
買っただけで、読んだ気になってしまう本がある。 この本は、その典型だ。ざっとみて、 知っているところは知っているので飛ばし、 知らないところはこれからも使わないので飛ばしてしまう。 もちろん、こんなことではいけない。
本の目的ではない、些細な部分だけを覚えている。 たとえば、こんなことだ。
昔、コルーチンを勉強する必要性があったが、わからなかった。 その代わり、スレッドを勉強する羽目になった。もっとわからなくなった。 コルーチンも、いいなあ。
おそらくいろいろあるだろう。
テキストファイルの比較で diff を使うところ、 バイナリファイルの比較では cmp を使う。
rcs を使って、ファイルのコードをバイナリでも読めるように埋め込む。たとえば C 言語の場合なら、
static char rcsid[] = "$Id$";
という行を入れると、チェックインのときに $Id$ に
RCS ファイル名、リビジョン番号、日時、作者、状態、ロック者が入る。
これをコンパイル、リンクすると、実行ファイルができる。
この実行ファイルに対して ident コマンドを使うと、
この Id を読むことができる。
次は、ident で ident コマンド自身を読んだ例である。
$ ident /usr/bin/ident /usr/bin/ident: $Id: rcsbase.h,v 5.20 1995/06/16 06:19:24 eggert Exp $ $Id: ident.c,v 5.9 1995/06/16 06:19:24 eggert Exp $ $Id: rcsmap.c,v 5.3 1995/06/16 06:19:24 eggert Exp $
書名 | BINARY HACKS ハッカー秘伝のテクニック 100 選 |
著者 | 高林 哲、鵜飼 文敏、佐藤 祐介、浜地 慎一郎、首藤 一幸 |
発行日 | 2006年11月8日 |
発行元 | オライリー・ジャパン |
定価 | 3200円(本体) |
サイズ | A5判 394ページ |
ISBN | 4-87311-288-5 |
備考 | 現在手元にはない |
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