BINARY HACKS

作成日: 2007-01-06
最終更新日:

概要

ハッカーとして知っておくべき各種のテクニックを集め、 解説した本。 BINARY とは、コンピュータソフトウェアの内部に立ち入ることを表している。

感想

買っただけで、読んだ気になってしまう本がある。 この本は、その典型だ。ざっとみて、 知っているところは知っているので飛ばし、 知らないところはこれからも使わないので飛ばしてしまう。 もちろん、こんなことではいけない。

本の目的ではない、些細な部分だけを覚えている。 たとえば、こんなことだ。

コルーチン

昔、コルーチンを勉強する必要性があったが、わからなかった。 その代わり、スレッドを勉強する羽目になった。もっとわからなくなった。 コルーチンも、いいなあ。

この本に載っていない Binary Hacks

おそらくいろいろあるだろう。

cmp

テキストファイルの比較で diff を使うところ、 バイナリファイルの比較では cmp を使う。

ident

rcs を使って、ファイルのコードをバイナリでも読めるように埋め込む。
static char[] = "$Id$";
という行を入れると、チェックインのときに $Id$ に RCS ファイル名、リビジョン番号、日時、作者、状態、ロック者が入る。 これをコンパイル、リンクすると、実行ファイルができる。 この実行ファイルに対して ident コマンドを使うと、 この Id を読むことができる。 次は、ident で ident コマンド自身を読んだ例である。

$ ident /usr/bin/ident
/usr/bin/ident:
		 $Id: rcsbase.h,v 5.20 1995/06/16 06:19:24 eggert Exp $
		 $Id: ident.c,v 5.9 1995/06/16 06:19:24 eggert Exp $
		 $Id: rcsmap.c,v 5.3 1995/06/16 06:19:24 eggert Exp $

書誌情報

書 名BINARY HACKS ハッカー秘伝のテクニック 100 選
著 者高林 哲、鵜飼 文敏、佐藤 祐介、浜地 慎一郎、首藤 一幸
発行日2006年11月8日
発行元オライリー・ジャパン
定 価3200円(本体)
サイズA5判 394ページ
ISBN4-87311-288-5

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MARUYAMA Satosi