英国王のスピーチ

作成日 : 2011-09-18
最終更新日 :

あらすじ

大英帝国の王、ジョージ 5 世の次男アルバートは、言語治療士の指導により吃音と戦う。 そんなとき、ジョージ5世のあとを継いだ長男エドワード8世は、離婚歴のある女性と結婚するために退位した。 やむを得ず王位を継ぐことになったアルバートに、災難がやってくる。 イギリスはナチス率いるドイツと戦争を始めたのだ。国民を鼓舞させるためのアルバートのスピーチは果たして成功するか?

感想―卑猥なことば

吃音といっても、卑猥な言葉は出てくる、と映画の中では言われていた。 確かに、卑猥な言葉がたくさん出てくた。これには笑った。少なくとも shit とか fuck ぐらいはわかった。

吃音ということばで思い出したのが、田中角栄だった。そして驚いたことに、将棋プロの先崎学も吃音だったという。 先崎は吃音を克服した田中角栄を尊敬しているという。

まさか田中角栄や先崎学が卑猥な言葉を発していたとは思わないけれど、困難を克服して得難い地位を獲得した両氏には畏敬の念を覚える。

音楽―ピッチは大丈夫か

最後に、アルバート、というよりジョージ 6 世は英国民を鼓舞するスピーチをラジオを通して訴えるのであるが、 映画ではこのときベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章が流れている。なかなかいい曲の選び方だと思う。 さて、問題はそのほかの曲である。たとえば、モーツァルトのクラリネット協奏曲の第1楽章が流れる場面があるが、 どうも半音高く聞こえる、つまり変ロ長調に聞こえる。俺の耳がおかしいのか。 モーツァルトつながりでフィガロの結婚の序曲も変ホ長調だった。俺が変なのか。 それから、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」の第2楽章も流れる。これはハ長調に聞こえるが、 たしか楽譜はロ長調だったはずだ。これも半音高い。どうしてだ。 交響曲第7番第2楽章だけ、ピッチが正しいように聞こえた。

記録。2011年9月17日、14:00 より南越谷サンシティ小ホールで鑑賞した。

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MARUYAMA Satosi