主人公マルセルは、家族と共に夏の休暇をフランスのプロヴァンス地方で過ごした。 父親への尊敬で狩に付き添おうとするが、父からは断られる。結末は? 原題は、 "La gloire de mon père" (わが父の栄光)。
長調と短調の入り混じったテーマを弦が歌いあげている。どなたかも書いていたが、映画音楽の王道といえよう。
プロヴァンスの山岳地帯の険しさは私には意外であった。また殺伐として不毛な表土にも驚いた。 これらの地形とそこに過ごす動物を収めた映像は美しい。
自然の映像もさることながら、登場人物の顔立ちが貴族然としていることに驚いた。主人公のマルセルをはじめ、 マルセルとともだちになるリリや、マルセルの弟のポールもである。フランスはこんなにいい国なのだろうか。
それでも、変な映画である。「アメリ」ほどではないが、どこか抜けている。 「おなかいっぱい食べても、尻の穴は一つだから」とか、こんな会話はフランス映画ならではのような気がする。
記録。2011年12月25日、録画したビデオで見る。
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