§298 関係代名詞の機能と種類 |
作成日:2013-01-19 最終更新日: |
関係代名詞とは、代名詞として働くと同時に、 節を導いて先行する名詞や代名詞に結びつける接続詞として働く語をいう。
関係詞でまず最初に思い出すのが、清水義範の「永遠のジャック&ベティ」である。 この小説そのものは残念ながら手元にない。 清水義範自身が過去に発表した自分の小説群を形を変えて披露している小説 「虚構市立不条理小学校」から引用する。 ここは、「永遠のジャック&ベティ」の形を変えた自己引用(セルフカバー)と思うからだ。
この小説の主人公である作家の蓬原一啓が、自分の息子を通わせている学校に行き、そこで英語の教諭と出合う場面だ。
「あなたはこの部屋へ、 三年四組の担任であるところの与野先生を訪ねてきたのですね、そうでしょう」
私が中学生や高校生だったころも、さすがに「ところの」を使って日本語に訳すことはなかったと思う (「ところの」は漢文で出てきたように思う)。でも、関係代名詞といえば、 なぜか「ところの」を思い出し、そして清水義範の「永遠のジャック&ベティ」を思い出す。
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