§255 仮定法の動詞の形

作成日:2013-01-19
最終更新日:

内容

仮定法現在、仮定法過去、仮定法過去完了での動詞の形を述べる。

考え

英語では仮定法と呼ばれるが、ドイツ語では接続法と呼ばれる。また、フランス語では条件法という。 なぜだかよくわからない。 土屋賢二先生が、「日本語で<卒業おめでとうございます>に希求法がないのが残念だ」と書いている。 この希求法というのは古典ギリシア語に固有の法で、話し手の願望を表すもののようだ。 さすが哲学の先生である。

法というものは日本語としては意識しない。動詞の変化でまかなえているからだろう。 だいたい、英語でいろいろな形の意識をすることが、日本語では意識することがない。 たとえば態(能動・受動)や時制(現在・過去・未来)などがそうだ。 英語でも意識しないのが相(ロシア語の完了体、未完了体など)で、 こういうのを意識できるのが文法のおもしろさでもあり、面倒なことでもある。

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MARUYAMA Satosi