独立分詞構文がきわめて文語的な表現であるなら、限られた状況しか使われないだろう。 しかし、その例外があるとは、どういうことだろう。 参考書には、分詞の意味での主語が文の主語と異なるのに、 これを表現しないことがあるのでこれを例外というのだそうだ。 この用法を分詞を懸垂分詞といい、Dangling Principle という。 この Dangling というのは、あるべき結合相手がみつからないままぶらぶらしている、 と意味を含んでいる。私が応用物理を学んでいるころ、表面物理学でよく dangling bond (原子における未結合手のこと)ということばが出てきたことを思い出した。
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