1人称は、話し手単独だったり、話し手を含む集団で使う。 後者の場合、語りかけている相手を含むか含まないかは問題にせず、we を使う。
私が驚いたのは、トク・ピシンで、 相手を含む場合(包括形)と含まない場合(除外形)で言い方が違う、ということだった。 さらに驚いたのは、双数と複数を区別することだった。 そしてこの包括形と除外形はインドネシア語やベトナム語にもあることだった。
なお、日本語では1人称複数の除外形を表すことばに「手前ども」がある。 これは、あるビジネスマナーの研修で知った。私がこの研修で覚えているのは唯一、 この「手前ども」である。
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