§46 単数と複数 |
作成日:2010-07-30 最終更新日: |
英語を学んで驚いたのは、単数と複数という区別があることだった。 日本語でも「木々」とか「品々」とか、単数と区別することばはあるが、これは単に2つ以上あるという複数というよりは、 もっといっぱいあるというイメージを得るものだ。
日本語を他の外国語に訳すときに苦労する点として、名詞が単数か複数かを判断しなければいけないという。 これは米原万里さんの本で知ったのだが、松尾芭蕉の「古池や 蛙飛び込む 水の音」の外国語訳は、 ほとんど蛙は複数になっているという。ただし、ロシア語だけは蛙は単数だそうだ。
まあ、単数と複数の区別があるのはいいこともあれば悪いこともある。そして世の中には、 双数という、対あるいは二つを特別扱いすることばもあったりする。ゆっくりと付き合おう。
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