フォーレの曲の紹介

作成日:1998-05-09
最終更新日:

フォーレの作品の三本柱は、ピアノ独奏曲(連弾含む)、室内楽(小品含む)、 歌曲(合唱曲、宗教曲含む)である。 みなさんの趣味に合わせて、お勧めの曲を選べる仕組みを作った。 該当する欄にチェックをつけて、 「お勧め」ボタンをクリックすると、チェックに応じた曲を表示する。

  1. 小さくてかわいいものが好き
  2. 甘いものが好き
  3. 骨のあるピアノ作品が好き
  4. 親しみやすい小品が好き
  5. 弦楽器の甘い調べにずっと浸っていたい
  6. 自分は酸いも甘いもかみ分けた大人である
  7. とにかく有名な歌が聞きたい
  8. 人の声に癒されたい
  9. 声のもつドラマを味わいたい
  10. このホームページの主は信用できると思っている

なお、以前書いた推薦文を掲げました。重複していますが、参考まで。

1. ピアノ独奏曲

が親しみやすい。組曲ドリーの原曲はピアノ連弾曲だが、ピアノ独奏への編曲やオーケストラへの編曲もある。

本格的なものでは次のものがある。

夜想曲第6番はフォーレのピアノ曲の最高傑作という評価が多い。 それからヴァルス・カプリス第4番も華やかでフォーレの魅力を十分楽しめる。 そしてバラードは甘い魅力たっぷり。

少し骨のあるのが、

といったところだ。フォーレの暗く、渋い側面も出てくるこれらの作品群が気に入れば、あとは無敵である。

2. 室内楽

親しみやすい小曲では

がある。それから

がいい。とくにヴァイオリンソナタは甘い。

酸いも甘いもかみ分けた大人の方にはぜひとも

を聞いてほしい。

3. 歌曲、合唱曲、宗教曲

有名な独唱曲には

がある。 特に「夢のあとに」はさまざまな楽器に編曲されている (この間はテレビ番組のバックに使われていた。 ロシア抑留を描いた番組なのに)。 合唱曲、宗教曲では

がある。 フォーレはレクイエムだけの一発屋だけと大昔には思っていた。 さて、歌曲のほうでより大がかりなものに

がある。 優しい歌は、フォーレの中でもっとも破天荒な曲集(とはいえ彼独自の節度はある)。 サン・サーンスがこれを聞いて肝をつぶしたという話がある。 イヴの歌は「優しい歌」とは反対で、 少ない音でどれだけの意味がこめられるかの実験的な曲集。 最初の「楽園にて」の緊張感は随一。

4. 気に入っている曲と演奏

気に入っている曲は、 ピアノ曲では舟歌第9番と第10番、歌曲では「ばら」、 室内楽の中では三重奏曲とヴァイオリンソナタ第2番である。 それから、落としてはならないのは管弦楽で付随音楽「シャイロック」のなかからの「夜想曲」。

演奏は気に入ったものが少ない。 歌曲では全集があり、これは評価してよい。アメリンクはすばらしい。 一方スゼーの声は気に入らないが仕方がない (シューベルトの「冬の旅」を歌ったのは好きです)。 男性ではクリュイセンのがいい。 ピアノの全集も少しずつ自分の趣味と違う。 コラールのようにテンポ・ルバートを多用するのは好みではない。 ユボーはわりあい正確だがあっけないところもある。 ドワイヤンやボブウォッカなら特に問題はない。

室内楽は、全集ではユボー中心のほうがコラール中心のものより好みである。 ただ濃密さはコラールらのほうが上である。 そういえば三重奏曲は、 最初に聞いた井上二葉さんのピアノによる演奏が未だに忘れられない。 エアチェックしたテープはすでに紛失してしまったが、本当によかった。

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MARUYAMA Satosi