なぜ焼き魚がないのか-人工知能学会誌を読む(2009年9月号)

作成日: 2009-05-17
最終更新日 :

物体認識のサンプルになぜ焼き魚がないのか

「セマンティックギャップを越えて-画像・映像の内容理解に向けて-」という解説を読んだ。 この解説で、50種類の食事画像の分類がある。この50種類は次の通りである。

  1. ビーフカレー
  2. カツカレー
  3. ハンバーグ
  4. ステーキ
  5. 牛肉コロッケ
  6. ロースカツ
  7. エビフライ
  8. 餃子
  9. 春巻き
  10. 焼き鳥
  11. ざるそば
  12. ラーメン
  13. 冷やし中華
  14. スパゲティミートソース
  15. グラタン
  16. 寿司
  17. 天丼
  18. うな重
  19. チャーハン
  20. オムライス
  21. サンドウィッチ
  22. ピザ
  23. お好み焼き
  24. ハンバーガー
  25. 卵焼き
  26. チンジャオロース
  27. 肉じゃが
  28. 角煮
  29. マーボー豆腐
  30. トースト
  31. ピラフ
  32. 親子丼
  33. カツ丼
  34. ビビンパ
  35. クロワッサン
  36. ロールパン
  37. たこ焼き
  38. ロールキャベツ
  39. 筑前煮
  40. 海鮮丼
  41. 生姜焼き
  42. ちらし寿司
  43. たい焼き
  44. ポタージュ
  45. シチュー
  46. 味噌汁
  47. エビチリ
  48. ローストチキン
  49. 焼きそば
  50. シュウマイ

なぜこのなかに焼き魚がないのか、疑問である。 考えられる理由として、焼き魚はテクスチャとして捉えられるというより、 形そのもので捉えられる。このようなパターン認識は、 テクスチャを利用するのが普通であるから、テクスチャが捉えにくい焼き魚は、 無意識のうちに(あるいは意識的に) 避けたのではないか、ということだった。 だとすると、なぜ、たい焼きが入っているのか、わからない。 たい焼きがよいのなら、通常の焼き魚なら、鯵でも、鯛でも、 ホッケでもよいではないか。 すると、もう一つの理由が考えられる。鯛を焼いたもの(いわゆる尾頭付き)は、 金が高くて買えなかったということだろうか。


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MARUYAMA Satosi