人工知能学会誌を読む(2009年3月号)

作成日: 2009-05-17
最終更新日 :

センシングウェブ

センシングウェブとは、ウェブの仕組にセンサによる観測情報を取り入れた仕組である。 センシングウェブと関係の深い技術に、 ユビキタスセンサネットワーク(Ubiquitous Sensor Network: USN)がある。 これは、生活環境にさまざまなセンサ、たとえば視覚センサ、聴覚センサ、 位置センサなどを組み込んで、ネットワークで結んだものである。 USN をウェブで相互接続して、センサ情報を地球規模で利用できるようにするのが、 センシングウェブである。

さて、そのセンシングウェブの解説に「センサネットワークを自設し」 という表現があった。自設ということばは聞いたことがなかったので調べた。 たとえば、自設サーバー、という用語がある。 これは、プロバイダーが設置したサーバーとの対比で、 自分が設置したサーバー、という意味である。 ということは、この解説の文脈では、ウェブで作られたネットワークを使わず、 センサネットワークを自前で設置した、という意味であることがわかった。

この自設ということばは、特許用語(機械) にもない。 用語の理解から始めないといけない。


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MARUYAMA Satosi